「仕事に悩んでいる」「仕事辞めたい」「転職したい」など、仕事をしていれば誰でもみんな色々なことに迷いが出てくるものです。
「転職について相談したい」そう思った時に転職エージェントへの相談を勧める転職情報サイトも多いですが、まず転職相談すべき相手は身近な転職成功者です。


転職エージェントは自分の利益のために転職を勧めがちですが、身近な人なら客観的なアドバイスをしてくれるからです。
今回は身近な人に転職について相談する時のポイントや、転職エージェントに相談する時の注意点、社内の人間に転職について話す時に頭に入れておきたいことについてお伝えします。
転職をするかどうか、誰に相談すべきか悩んでいる人はぜひご一読ください。
転職相談はまず身近で転職をした人に相談しよう
今の仕事に悩みがあり、転職をするかどうか迷った時に「本当に今このタイミングで転職をしてもよいのか?」と決意が固まらないことがあるかもしれません。
そんな時にはまず身近で転職経験のある人に相談しましょう。
転職エージェントが転職活動を進める上で強いサポーターになってくれることは事実ですし、転職活動への気持ちが固まれば利用するメリットが多々あります。
しかし転職エージェントも利益を出さなければなりません。

転職エージェントは求職者が紹介した求人に内定・勤務すると、求職者の年収の約30%程度をコミッションとして企業から受け取ります。
転職エージェントは求職者に転職をしてもらいたいという事情があります。
転職をしてもいいか悩んでいる段階で相談すると、良心的な転職エージェントなら客観的なアドバイスをくれるかもしれませんが、ほとんどの場合転職を勧められるでしょう。
勧められた勢いに任せて転職をしてしまうと後で後悔してしまうことになりかねません。
転職活動に進めてしまうような事態を避けるためにも、まずは身近な人にアドバイスをもらいましょう。
転職成功者に相談!転職成功のポイントを聞く
まずは、転職成功した人からなぜ転職に成功したのかポイントを聞きましょう。
- なぜ転職したいと思ったのか
- どのような求人を見たのか
- どのように転職活動を進めたのか(どの転職エージェントを利用したのか)
- 複数内定が出た場合、なぜその企業に決めたのか
- 転職してどのような変化があったのか
- なぜ自分は転職に成功できたと思うか
まずは上記の6つのポイントについて聞いてみましょう。成功した話を聞くことで、自分が今後どのように動いていくべきなのか参考にすることができます。
また、自分がなぜ転職したいのか、どのようなことで悩んでいるかも相談しましょう。
転職成功者から見て転職した方がいい状況なのか、あるいは現職にとどまっておくべき状況なのか、という点でアドバイスをもらってみてはいかがでしょうか。
転職活動の仕方で真似できる部分があれば、ぜひ自分の転職活動にも取り入れてみてください。

転職成功のポイント
転職のポイント・仕事選び・業界選び・年齢別とまとめています。
転職失敗者にも相談!転職失敗の原因を聞く
転職に成功した人は他人にも転職を勧めがちなので、より客観的に自分の状況を見るためには転職に失敗した人からも話を聞くことが大切です。
- なぜ転職したかったのか
- なぜ転職に失敗したのか
- どうすれば失敗しなかったと思うか
- 今後どうしたいと考えているのか
上記の4つに重点を置いて、転職失敗の原因を聞いてみましょう。
多くの場合、内定が出たからとよく考えずに転職をしてしまったこと、前職で不満の解決をはからなかったことが転職失敗の原因になっています。
転職に失敗した人の話こそ聞いておくべきでしょう。転職に失敗した人は「自分と同じ失敗はしてほしくない」と親身にアドバイスをしてくれるからです。
彼らのアドバイスを聞きつつ、自分が転職で失敗しないためには何が必要なのかということを考えてください。考えと決意がまとまってから、転職活動を開始するようにしましょう。

転職失敗したら
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身近に転職相談できる人がいなければ転職エージェントに相談
もし身近に転職の相談ができる人がいなかったり、転職のプロの意見も聞きたかったりする時には転職エージェントに相談してみましょう。
もちろんまだ転職への決意が決まっていない段階ならその旨を伝え、「あくまで客観的なアドバイスがほしい」とあらかじめ言っておいたほうがいいでしょう。
中には、こちらの話をきちんと聞かず、とにかく「求人を見て」と押し付けてくるキャリアアドバイザーもいます。
そのような場合は紹介された求人も「求職者のためになるか」という視点ではなく、「内定が出やすいかどうか」だけで判断されたものが多い傾向にあります。
「このキャリアアドバイザーは利益重視だ」と感じたら、速やかに転職エージェントを変更しましょう。もしくは本社に連絡を入れて担当者を変更してもらうこともできます。
自分のことを一番に考えることが大切です。他人の思い通りにする必要は全くないので、転職エージェントは上手に利用することを心がけましょう。

転職エージェント
公共の転職相談できるところもあります
ハローワークや公共の職業紹介所でも転職・求職の相談を受け付けています。
ただし経験やスキルが浅い人に向けてのものなので、専門的なキャリアの話をしたい場合には適していません。
一方でハローワークでは失業保険の申請や職業訓練校への入校の申請もできます。仕事を辞めてからの話になりますが、うまく利用することで空白期間に給付金を受け取ったり、新しい職種へチャレンジするための訓練を受けたりすることができます。
ハローワークや公共の職業紹介所は公共の機関なので、転職を強要してくるようなことはありません。特定の業界に関する知識が十分でない担当者がいるのも事実ですが、転職エージェントよりもフラットな目線からアドバイスしてくれる存在でもあります。
「自分の状況を客観的に見て、冷静にアドバイスしてもらいたい」と思う場合には相談してみると新しい発見があるかもしれません。
また、ローワークや公共の職業紹介所は、転職エージェントと違って企業は求人掲載にお金を払う必要がありません。
その分求人数が多くなっており、質の高いものから低いものまでひとまとめになっています。ハローワークや公共の職業紹介所を利用して転職活動を進めたいなら、ある程度業界や勤務地、条件を絞っておきましょう。
地元に転職したい場合には、ハローワークの求人が役に立つことがよくあります。

転職相談は同じ社内の人間にする際は要注意
身近な人に転職相談をすることをおすすめしてきましたが、同じ社内の人間に転職の相談をするのは要注意です。
できるだけ同じ社内の人間には転職について話さない方が身のためです。
どうしても上司・同僚に転職の相談したい場合に頭に入れておきたいことについて説明します。
トラブルを回避するためにもできるだけ転職相談は社外の友達や知り合いなど、利害関係がない相手にすることをおすすめします。
上司に転職相談は最終手段
上司に転職相談をする時は「辞める」と覚悟を決めてからです。最終手段と思っておきましょう。
「転職しようか迷っています」と相談すると、間違いなく引き止められます。もしくは「どうせ辞める」と捉えられ、不当に評価を下げられたりすることも考えられます。
一方で、転職活動を進め、既に内定も持っている状態で相談することは効果的です。
「自分はいつでも辞めることができます」と示して転職の話をすると、あなたを引き止めるために待遇アップや希望の配置などを提示してくれる可能性があるからです。
その内容が気に入れば内定を辞退すればよいですし、気に入らなければ転職してしまいましょう。
ただし、口約束の場合だとうやむやにされたり、なかったことにされたりすることもよくあります。会社に不信感を覚えても既に他社の内定を辞退してしまった場合には現職を続けざるをえません。
そうならならいためにも、上司が待遇改善を申し出た場合には書面でしっかりとエビデンスを残し、上司の上司にも話を通しておくなどして約束を破らせない工夫が必要です。
同僚でも要注意
「最も信頼できるのは同僚だ」と思っていても、転職相談の際には注意しなければなりません。どれだけ信頼できる相手でも、社内で噂になるのは時間の問題です。
1ヶ月もすれば周りに知れ渡り、「この人は転職するつもりだ」という認識が周知の事実になっています。
誰にとっても身近な人の秘密は守り続けることはできないと割り切っておきましょう。
周りや上司に転職について聞かれ、「信頼していたのに」と同僚に対して怒るくらいなら社内の人間には誰にも転職について相談しないようにする方が得策です。
転職活動をしていることが周知されると裏切り者のように冷たく扱われたり、仕事を押し付けられて転職活動の邪魔をされたりする可能性も考えられます。
転職活動を辞めて会社に残ると決めても、噂の影響が長引いて昇進に支障をきたす場合もあるほどです。仕事をしやすい環境を守るためにも、同僚への相談はなるべく控えることをおすすめします。
転職相談について まとめ
転職相談をしたいとき誰に相談すればいいのかをまとめてご紹介してきました。
転職相談は転職エージェントでも、社内の人間でもなく、まずは身近で転職をした人にしてください。
転職に成功した人、失敗した人の両方から意見を聞くことで、さまざまなアドバイスをもらうことができるでしょう。
身近に相談できる人がいなければ転職エージェントに相談するのもよいですが、転職活動を押し付けられないように注意する必要があります。
「転職するかどうかは自分が判断する」ということを忘れないようにしてください。
転職先が決まるまでは、間違っても上司や同僚には相談してはいけません。できるだけ社内では転職のトピックを避けることをおすすめします。
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