履歴書を作成する際、意外と困るのが「趣味欄」です。
自慢できるような趣味や、人から好印象もってもらえる趣味をもっている人なともかく、多くの人が自慢できるような趣味がないのです。
だからといって空欄にするわけにはいきません。
履歴書の趣味欄を通じて面接官の印象に残り採用につなげるようしっかりアピールしましょう。
ということで今回、採用にプラスになるような履歴書の趣味欄の書き方をアドバイス。
履歴書の趣味欄に何を書くか困っている方はぜひ参考にしてみてください。


履歴書に「趣味」欄がある意味とは
履歴書の趣味欄は採用にあたってとても意味がある項目です。
履歴書では「学歴」や「個人情報」の欄が並ぶ中「趣味欄」だけ異色ですが、「趣味欄」を通じて学歴や経歴だけではわからない、あなたの個人的な興味や人柄をみているのです。
たくさんの応募者の中から特徴を印象つけるためのアクセント的な項目なのです。
また趣味を書くことで面接中に打ち解けた話をするきっかけにもなるため、面接官にとっても「趣味欄」があった方が助かります。
「趣味欄」をしっかりと書くことは自己PRになるのです。
「履歴書の趣味欄」注意点
趣味欄を書く上での注意点です。
書かないのは当然ダメ
「何を書いたらいいのかわからない」「個人の趣味なんて仕事ぶりに関係ある?」と思うかもしれませんが、「趣味欄」何も書かないのはNGです。
会社組織で仕事をする以上、人とのつながりは発生します。「趣味がない人間」と思われてしまうと、おもしろみも強みもない人間だと思われかねません。また応募書類に空欄がある時点で「やる気があるのかな」と思われます。そんな人を採用したいと思う会社はまずありません。
「趣味欄」を書かない、ということはチャンスを自ら捨てに行っているようなものです。

「どうしても書くことができない」「書けるような趣味がない」「信念で仕事相手に趣味欄教えたくない」という場合はいっそのこと趣味欄がない履歴書を用意しましょう。
レイアウトの異なる履歴書が何種類も売られているの探せば趣味欄がない履歴書はあります。
しかし履歴書では避けることができても面接で趣味について聞かれる可能性は十分あるので、結局のところ答えられる趣味を準備しておく必要があります。
「映画鑑賞」「読書」といった一言はダメ
履歴書は簡潔に書くことが基本だと言っても、「趣味欄」に「映画鑑賞」「読書」といった単語でを書き終えてしまうこともNGです。
採用担当者が本当に見たいあなたの内面が全く見えないままで、マイナスにこそならずとも全くプラスには働いていません。
採用担当者からすると、「趣味欄」にも人柄がわかるようなエピソードや内容をしっかり書いている人と、かたや一言「映画鑑賞」だと応募に対しての熱量を感じてしまいます。
「趣味欄」は一言で趣味欄を終わらせてしまうことはかなりもったいないことなのです。
自己PRにつながるように
趣味欄は自己アピールの一環であることを理解することが大切です。
「なぜそれが好きなのか」「どの程度の熱意を持って取り組んでいることなのか」「それがどのような自分の強みになっているのか」ということを伝えましょう。
あなたがどのようなことに興味をもって、どんな働き方をしていくのか、一緒に働く仲間としてどんな人間なのかを採用担当者は感じ取ります。
会社とのマッチングを図る上でも「履歴書の趣味欄」は実は重要な要素となってくるものです。
履歴書の「趣味」欄から自己アピールにつなげる方法
趣味欄から自己アピールにつなげるためには、どのようなことを書けばよいのでしょうか。
押さえておきたい3つのポイントをご説明します。
もし自分の趣味が何なのかわからない、ということがあれば以下の3つの観点から趣味を導き出してもよいかもしれません。
仕事に活かせる趣味
趣味はあくまで自分の内面を理解してもらうものなので飾る必要はありませんが、もし仕事に活かすことができる趣味を持っている場合はぜひ書きましょう。
たとえば営業職の場合「語学が趣味」ということを書いていると、海外クライアントにも対応してもらえそうだ、と採用者は考えます。
また広告やインテリア関連の仕事で「写真が趣味」だとアピールすれば、「センスのよい資料やデザインを作ってくれそうだ」と期待してもらうことができます。
無理やり仕事と趣味を関連づける必要はありませんが、仕事と趣味の関係性は一度考えてみましょう。
趣味から人柄が伝わるように
趣味は内面を見るものだと前述したように、自分の人柄を出すことを意識してください。
そのため一言で完結させるのではなく、その趣味に添える文章が大切になってきます。
趣味を通じて何を採用担当者に伝えたいのかを、まずは明確にしてみましょう。あなたの人柄が伝わるような書き方が見つかるはずです。
趣味を通じた記憶に残るエピソードを織り交ぜる
趣味は自分の経験をアピールするためのツールだと考え、採用担当者の記憶に残るようなエピソードを織り交ぜることも効果的です。
たとえば趣味が料理なら、「自分なりにレシピをアレンジしたり、新しいメニューを考案している」と書くと創作意欲のある人間だということをアピールすることができます。
旅行が趣味なら、「学生時代には40ヶ国を経由して世界一周旅行を経験。異文化に触れることと、語学力アップのため3ヶ月に1回は今も海外旅行をしている」ということを書けば自分のスキルとともに行動力を感じてもらうことができるでしょう。
履歴書の「趣味」で自己PRにつなげる実際の例
趣味を自己PRにつなげる書き方の具体例を見てみましょう。
ジョギング
あなたの趣味がジョギングなら、
「趣味:ジョギング。毎朝欠かさず行っています」
というように一言付け足しましょう。
毎朝走っているとアピールすることで継続的な努力ができる、忍耐力のあるイメージを採用担当者に与えることができます。
またジョギングは健康的な観点からはじめる人がほとんどでしょう。そのため「自分の体に気を遣っている、体調管理をしっかりしている」というイメージが伴い、仕事も順調にこなしてくれるだろうと期待を持ってもらいやすくなります。
フットサル
フットサルなどの団体競技が趣味なら、
「趣味:フットサル。月2回地元チームに参加、現在キャプテンをつとめています」
と頻度と、ある場合が役職を一緒に記述しましょう。
忙しい社会人生活の中でも時間を見つけて集まりに参加している、と時間の使い方を工夫していることをわかってもらえるととともに、役職についても言及することで組織のために貢献できる人間であることも伝わります。
また団体競技をやっているということでチームワークに長けているイメージや、フットサルでの出会いを通じた意外な社外の人脈がありそうだという印象を与えることができます。
読書
「読書」は趣味の定番中の定番でしょう。
「趣味:読書。ビジネス書を中心に週2冊」
というように、好きなジャンルと読書量を書いておきましょう。
知識の吸収に意欲的で、仕事でも自分から積極的に学んでいく姿勢を持っているだろうと採用担当者は感じてくれます。勤勉かつ専門分野に強そうな印象も与えることができるため、あなたのことを戦力になりそうだと思ってくれるでしょう。
好きな作家について書いてもOKなので、なぜ好きなのかという理由も一緒に添えておきましょう。
しかしライトノベルや漫画などは堅い業界では「オタクっぽい」「子供っぽい」とマイナス印象になりかねないので、避けた方が無難です。
履歴書の趣味で書いてはいけないもの
いくら趣味だと言っても、履歴書に書くことは避けた方がよいものもあります。
本当の自分を知ってもらいたい、と思っても以下で紹介する項目は書かないでおきましょう。
採用担当者に悪い印象を与え、選考に影響する可能性があります。趣味欄のせいで選考に落ちてしまうのはかなりもったいないことです。
ギャンブル
ギャンブル好きな人の印象は一般的によくありません。
計画性がなく後先考えないイメージや、コツコツと努力を積み上げていくのが嫌いなイメージを採用担当者に与えてしまいます。
とくに営業職は顧客の予算を管理するのも仕事のうちなので、ギャンブルが趣味だと言ってしまうと金遣いが荒そうだと思われたり、きっと予算の管理もずさんだろう、と思われてしまいかねません。
パチンコは言語道断ですが、競馬や麻雀など会話やコミュニケーションのきっかけとなりそうなギャンブルでも選考の場にはふさわしくないと考えておきましょう。
暴力性のあるもの
暴力性のあるものも、趣味として書くことは控えておいた方が無難です。
格闘技をずっとやってきた人が「空手」「柔道」などと書くことはもちろんOKです。
しかし「R指定の映画を見ること」「武器や軍隊について調べること」「ハッキング」などは決していい印象を人には与えません。
プロレス鑑賞程度ならうまく説明ができれば大丈夫ですが、サバイバルゲームでさえも人によってはよく思わない可能性があります。
選考企業に関連のあることなら趣味欄に書くことがプラスになることもありますが、そうでなければ少しでも暴力性の感じられる趣味は隠しておく方がベターです。
政治・宗教
日本人は政治や宗教について語ることを好みませんし、打ち解けるための話のきっかけとしてもふさわしくありません。
思想や考えは人それぞれのため、採用担当者と考えが異なることも多々ありますし、プラスに働かない可能性の方が高いということを考えておきましょう。
また特定の思想について尋ねることは就職差別にあたるため、採用担当者も慎重に質問してきます。
せっかく趣味として書いたものの触れてもらえないことも十分に考えられ、自己アピールのチャンスを棒に振ってしまうことになります。そのため政治や宗教についての記述はやめておきましょう。

履歴書の趣味欄 まとめ
以上、履歴書の趣味について書き方や注意点を紹介してきました。
履歴書の趣味欄は学歴や職歴だけでなく、自分の内面、人柄をアピールするためのチャンスだと考えましょう。
好印象を与えることができる趣味があればそれだけで面接中の話がはずみ、面接官にいい印象を持ってもらえることもあります。
もし趣味がとくになかったとしても「特になし」という回答は何に対しても意欲がないような印象を与えてしまうためNGです。
志望企業や業界と自分の趣味を結びつけ、うまく自分を売り込むことに「履歴書の趣味欄」を役立てましょう。
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