会社で 働く人なら誰でも「ホワイト企業」で働きたいもの。
ビジネスパーソンの転職活動最終ゴールがホワイト企業への入社といっても過言ではありません。
そんな入社したいホワイト企業ですが、実際にホワイトなのかどうかは入社してみないとわからないそう思っていませんか。
実は労働条件面だけのホワイト企業なら見つけるのは難しくありません。
今回はブラック企業を避けてホワイト企業を探す方法について重点的にご紹介します。
また労働条件だけにフォーカスされホワイト企業の特徴が紹介されていますが、実際には労働条件だけのホワイト企業は入社後魅力を感じないことが多いのです。

実際に労働条件だけのホワイト企業を探し入社したものの、結局辞めてしまった筆者の体験談も合わせてご紹介していきます。
いまブラック企業かも、と悩んでいる人、ホワイト企業へ入社したい人はぜひ経験者のホワイト企業体験談を参考にしてください。
ホワイト企業とは?
ホワイト企業とはそもそもどんな企業のことを指すのでしょうか。
簡潔に言うと、「労働環境が良好で、世間からも認められている企業」のことです。
- 月残業時間が一桁〜10時間代
- 福利厚生が充実している
- 有給消化率が高い
- 納得のできる評価制度
- 離職率が低く新卒が定着しやすい
- コンプライアンスを徹底している
といった特徴が挙げられます。
福利厚生の中には家賃補助・交通費補助だけでなく、宿泊施設や娯楽施設を割引価格で使うことができる権利、リフレッシュ休暇などを設けている企業も。
法律を守り勤務時間内でしっかりと仕事をして休む時は休み、効率よく利益を生み出して誠実に経営している、ということを実行できているのがホワイト企業です。
ホワイト企業は勤務体制がしっかりと管理されており、社員の権利を尊重してくれます。そのためストレスを抱え続けて働いている人が少なく、社内の人間関係はほとんどの場合良好です。
ブラック企業でよく見る、上司が部下を延々と説教し続ける姿や同僚に仕事を頼んだ時に嫌な態度を取られる、といったような光景を見ることはありません。
評価制度もしっかりしているのでホワイト企業で働くと「働いた分自分に返ってくる」という実感を持つことができ、仕事が苦痛になりません。
毎朝会社に行くのが嫌でたまらない、会社に行きたくない、今の会社では将来が見えない、何のために働いているのかわからない…もしそんな悩みを抱えているのなら、きっとそれはブラック企業で勤務しているせいです。
自分が潰されてしまう前に、早々にホワイト企業に転職しましょう。


会社に行きたくない
会社に行きたくないと思ったときに試してみる7つの方法をご紹介しています。
ホワイト企業の探し方
「ホワイト企業に転職したい!」そう思っても一体どうやって探せばよいのでしょうか?
「入社してみないとわからない」ではなくある程度事前に確認でできる方法をご紹介します。
離職率・勤続年数を確認する
ホワイト企業を見抜く上で役に立つのが「四季報」です。
3年離職率、平均勤続年数が載っています。しかし大企業や比較的有名な企業が掲載されているので、中小企業の情報は得られないこともあります。
ホワイト企業の場合、 3年離職率が数%、平均勤続年数が15年以上の記載が四季報にあるはずです。上場企業の、それも大企業になると平均勤続年数が23年というところもごく一部存在します。
平均勤続年数が長い、離職率が低いということはそれだけ社員の定着率がよいということです。一般的な企業だと平均勤続年数は10〜15年で、10年未満の企業は注意しましょう。リクルートのように社員の独立を会社が推奨している場合は平均勤続年数が5年ということもありますが、ほとんどの場合「社員が定着しづらい環境」という証拠です。
またブラック企業は四季報を「N/A」(No Answer)で逃げ切ろうとすることが多いので、回答を伏せている場合はインターネットで実態を徹底的に追求することをおすすめします!
募集要項を見てみる
実際に募集要項を見てみると、ホワイト企業は手当がかなり充実していることがわかります。
ブラック企業も、募集要項で少しでも体裁よく見せようとしてくるため、細かい点をしっかりとチェックするようにしましょう。ホワイト企業の募集要項には、
- 年間休日130日以上、「完全週休二日制」
- 有給休暇日数の記載
- 傷病休暇あり
- 各種手当(勤務地手当、資格取得手当、出張手当など)の記載
- 基本給の明確な記載
- 交通費「全額」支給の記載
上記の点が含まれています。
「完全週休二日制」では1週間のうち2日間の休みが保証されていますが、「週休二日制」は1ヶ月のうち少なくとも1週間は2日休める、という意味であり、その差は歴然です。「完全」の文字が入っているかどうか注目しましょう。
またホワイト企業は金銭面をごまかしません。大体の企業は額面で給与を記載しますが、ホワイト企業は「基本給」を隠しません。基本給が残業代などを計算する際のベースとなるため、ブラック企業は手当を上乗せして基本給を下げる傾向にあります。
企業の業績をチェックする
ホワイト企業が高い給与や充実した手当を社員に還元することができるのは、利益が出ているからです。
毎年黒字になっているか、売り上げが伸びているか、利益が増えているか、などの観点から企業の業績をチェックしてみましょう。
これらは決算書を見るのが確実です。ホワイト企業は自社HPやインターネット上で業績を公開しています。


そもそも利益が出てなくて赤字・債務超過の企業が社員に優しくできません。経営者イライラし給料は上がらず退職者も多く残った社員に仕事がのしかかり人間関係もギスギス…となりますので業績が良い会社というのはホワイト企業を探す上で必須なのです。
反対にブラック企業見抜き方
ブラック企業を見抜く方法もご紹介いたします。
募集要項や四季報を見て怪しさを感じたら、インターネットで検索してみてください。完全なブラック企業だと、社名を検索窓に入れた時点で予測変換に「ブラック」と出てきます。
ブラック企業に勤め、逃げ切った人たちは絶大な不満を抱えています。
ブラック企業のせいで健康を害した、貴重な時間を失ってしまった…など、その気持ちの発散先となるのがインターネットです。社名を公開してその実態を記載したブログが見つかることもあるくらい、「次の犠牲者を出さないよう」という気持ちからブラック企業で働いたことのある人は情報を発信してくれています。
まずはOpenworkや転職会議などの転職口コミサイトで気になっている企業名を検索してみましょう。この2つのサイトは登録が必須で、かつ口コミの投稿に文字数制限があります。そのため「自分の経験を伝えたい」と真剣に考えている人しか投稿しないので、ある程度信頼できる情報源だと考えられるでしょう。
ただしやはり悪い評判ほど目につきやすく、また過去の経験もよいことよりも悪いことの方が思い出しやすいのが人間です。口コミを鵜呑みにせずフラットな目で判断することが大切です。
転職口コミサイト
信頼できる転職口コミサイトはこの4つです。転職前に企業の口コミをチェックしましょう。
また注意点としては、Openworkや転職会議も、ある程度従業員数が多い企業や比較的有名な企業の口コミがメインとなっています。
中小企業の場合やインターネットで明確な情報が出てこない場合の「ブラック企業の見抜き方」をこちらで紹介しているので、この記事もぜひ参考にしてみてください。
ブラック企業の見抜き方
ブラック企業の見抜き方をまとめた記事です。転職活動前は必見です。

ホワイト企業が面接で重要視していること
ホワイト企業を見つけても次は入社するため、突破しなければならないのが面接。
ホワイト企業は新卒就活生からも人気が高く、入社希望者も多いため基本的には競争率が高いと考えておきましょう。


ここではホワイト企業が面接で重要視していることをお伝えするので、面接前にしっかりと準備しておきましょう。
入社希望者を慎重に選定する
ホワイト企業は入社希望者の見極めをかなり慎重に行います。一度入社させてしまうと簡単に辞めさせることができず、適切でない人を雇ってしまっても高い給与や手当を支給しなければならなくなるため、「自社に合わない人を入社させない」ということを最重要視していると言っても過言ではありません。
そのため3〜4回に渡る面接、さまざまなポジションの人が面接に参加するのがホワイト企業の特徴です。それだけしっかりと人選をしたいという考えが背景にあるからです。
一番大事にしているのは社風に合うか、他のメンバーと合うかという点です。
ホワイト企業は一緒に働くメンバーもとても大事にしています。能力が高くても他人に対して攻撃的な人や、他のメンバーと協力ができそうにない人の入社を避けます。そういう人が入社するだけで人間関係が悪化してブラッキ企業化するのをさけるためです。
そのため大事なことは社風に合うか、他のメンバーと合うかになりますので、このポイントを抑える必要があります。

企業についてどれだけ調べてきたかということを見極める
ホワイト企業は高い利益を上げ、その分社員に還元しています。
社員の帰属意識が高く「やる気のある人を仲間に迎え入れたい」という意識のもと面接をしています。そのため、面接の中で「この人はどれだけ自社のことを知っているのか」「どれだけ正確に自社のことを把握しているのか」ということを測るような質問をしてくる傾向があります。
そのため情報収集の量、精度がかなり大切です。会社について何を聞かれても自分の考えを言えるようにしておく必要があり、また会社の特徴を含めた回答を用意しておくことも効果的です。
ホワイト企業への転職するには転職エージェントを活用
自分が理想とする転職を実現するには情報量が重要です。転職先に関する情報をどのくらい知っているのかがポイントになります。
またもし今ブラック企業にいる人がホワイト企業へ転職したい時、一番大切なことは「間違って同じようなブラック企業に転職しない」ということですが、ブラック企業への風当たりが強くなってきた昨今では、ブラック企業もうまく身を潜めています。
事前リサーチをして自分で適切に判断することはもちろんのこと、人の力を借りることも大切です。
そこで大切なのが信頼できる転職エージェントを選ぶことです。転職エージェントは企業の採用担当者と密接に繋がっているため、労働環境や離職率など企業の内部をよく知っています。そのため、ブラック企業を避けたい旨を伝えておくと企業選定を慎重に行ってくれます。
この転職エージェントは合わない、と感じた場合には率直に「担当者を変えてほしい」と言うか、別のサービスを使うことをおすすめします。ホワイト企業への転職を全力でサポートしてくれるエージェントは、転職成功のために必要不可欠です。


転職エージェントの探し方
転職エージェントおすすめ10社を詳細にご紹介。コチラの記事も参考してください。
労働条件だけのホワイト企業は真のホワイト企業ではない
ここまでホワイト企業の特徴や探し方、そしてホワイト企業へ転職する方法をご紹介してきましたが最後にホワイト企業に関する重要なことをお伝えします。
ホワイト企業というと労働条件だけに注目さる傾向がありますが、実は労働条件が良い会社が必ずしもホワイト企業とは限りません。
厳密には労働条件さえ良ければホワイト企業なんですが、もっと仕事をしていく上で大事なことがあります。

- 「有給休暇は毎年すべての日数自由に使える」
- 「残業も月20時間以内」
- 「上司が怒ったことない」
- 「部下もつけてくれる」
- 「人生制度も明確で年次の昇給あり」
- 「上場企業で業績も良い」
- 「年収は平均より高くボーナスもしっかり出ている」
こんなお手本のようなホワイト企業に入社したにも関わらず、1年過ぎた頃から仕事にやる気がでなくなり結局3年で辞めてしまいました。
その原因は仕事にやりがいを感じなかった、からなのです。
どれだけ労働条件が良くても自分がやりがいを感じない仕事では毎日がつまらない日々になります。
反対にやりがいのある仕事であれば多少業績に波があってもより奮起してがんばれますし、少しくらい休みがなくもて残業が多くても達成したときの充実感・喜びには変えられません。

労働条件だけではなく仕事にやりがいを感じれるのが真のホワイト企業
労働条件面だけのホワイト企業に入社できたらビジネスパーソンとして転職成功と思ったのですが、それよりも大事なことは「仕事のやりがい」だったのです。
やりがいのある仕事については科学的に証明されていてこちらの記事で詳細に説明しています。
やりがいのある仕事とは
やりがいある仕事というのは科学的に解明されています。転職者必見の記事です。
世の役に立っている、挑戦したいと思える仕事の難易度がある、というのはとても大事なのです。
ホワイト企業求人の探し方 まとめ
ホワイト企業求人の探し方と面接突破のポイント、そして「真のホワイト企業」についてご紹介してきました。
転職業界では「売り手市場」の状況は続いており、数多くの求人が出ています。しっかりと情報を集めて調査していけば、ホワイト企業を探すことは難しくありません。
そしてただ労働条件だけがいいホワイト企業ではなく仕事もやりがいが持てる「真のホワイト企業」を目指してください。
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